最も偉大な名馬 第5位 エルコンドルパサー

最も偉大な名馬-エルコンドルパサーとは-

エルコンドルパサーは、日本調教馬として始めて凱旋門賞で2着となり、世界挑戦の扉を開いた競走馬です。

馬主の渡邊隆は親子二代で馬主という経歴をもち、血統への造詣が深いことから所有馬の配合は自ら考案したものが多いことで知られています。渡邊には憧れた牝系があり、その血統をもつ牝馬を世界中の牧場から探して見つけたのがエルコンドルパサーの母サドラーズギャルです。同時に同じ血族であるキングマンボに惹かれ、両者を交配して同馬が誕生しました。

また、調教師である二ノ宮敬宇も、様々な不安を乗り越え長期遠征を成功させました。この二人がエルコンドルパサーの馬生を決めたと言っても過言ではありません。

最も偉大な名馬-エルコンドルパサーの活躍-

同馬の最大の功績は、海外への長期遠征の重要性および世界で通用する日本競馬のレベルの高さを認識させた事です。それは通算成績11戦8勝のうち、海外の競走成績は4戦2勝で2着2回に現れています。

特に、日本馬として始めて海外の2400メートルのG1レースを優勝したサンクルー大賞は、全欧年度代表馬ドリームウェルや凱旋門賞馬サガミックス、ドイツの年度代表馬タイガーヒル、ドイツダービー馬ボルジアなど、戦歴では遥かに上を行く強豪相手に、予想に反して2馬身以上の差を付けて優勝した価値のあるものでした。

また、凱旋門賞では歴史的名馬モンジューと接戦を演じて2着となりましたが、3着とは6馬身以上の大差が付いたことから、現地ではチャンピオンが2頭いたと評されました。

引退後、種牡馬となったエルコンドルパサーは、年間100頭以上の交配を行い、日本最高の種牡馬の地位を築いていたサンデーサイレンスの牙城を崩すことが期待されていましたが、3年目の交配を終えると腸捻転により死亡してしまいます。

残された産駒から菊花賞馬ソングオブウインド、ダート王者ヴァーリミアンなどを輩出した事を考えると、日本競馬界にとって大きな損失となりました。